気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年9月5日付
●新日鐵の爆発事故、自動車生産に打撃、高級鋼板在庫一週間程度(読売・10面)
●「ブレーク」都市対抗、負けても「勝ちだ」!? エクロート・三菱自動車社長(読売・10面)
●「フィット」5ヶ月ぶり首位、8月の国内新車販売(読売・10面)
●新生ホンダ、「軽」で発進、新型「ライフ」起爆剤に(朝日・13面)
●自動車総連、個別賃金の導入目指す方針(毎日・3面)
●ブリヂストン開発、モーター、車輪に内蔵、電気自動車向け次世代システム(毎日・10面)
●ビッグスリー崩した、トヨタ戦略高品質実る、「メード・イン・USA」も的中(産経・1面)
●日産、米仏社に委託、組み立て工程、部品大手と屋コスト削減(日経・1面)
●ソニー、AIBOまた進化(日経・11面)
ひとくちコメント
米国市場における8月の新車販売台数で、トヨタ自動車が前年同月比11.4%増の20万台を超え、販売シェアでダイムラークライスラーのクライスラー部門(19万388台)を初めて抜いて、3位に躍り出た。きのう4日付の一部夕刊でも速報していたが、きょうは産経が「ビッグスリー崩した、トヨタ戦略高品質実る」というタイトルで1面トップを飾っている。
もっとも、ホンダも同11.2%増の14万7253台で、トヨタとともに1カ月の過去最高を記録。日産自動車も14.2%増の8万820台となり、日本勢の好調さを示した。一方、米国勢はナンバーワンのゼネラル・モーターズ(GM)が微減にとどまったが、フォード・モーター、クライスラーは大幅減。
だだ、日本車の攻勢が続けば「大統領選を控え、政治力にたけた米自動車業界が巻き返しを図り、新たな日米摩擦にはってしかねない」(読売)との指摘もある。