開き直りを続ける被告に懲役6年求刑

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「故意に幅寄せされた」という一方的な思い込みから26歳の男性が運転するトラックを追跡し、運転席から引きずり降ろして暴行し、さらには橋から転落死させたとして傷害致死と器物損壊の罪に問われた33歳と35歳の男に対する論告求刑公判が3日、水戸地裁下妻支部で行われた。検察側は裁判所に対し、懲役6年の実刑判決を求めた。

この事件は今年1月9日未明に発生している。「自分たちのクルマに幅寄せしてきた」と逆上した暴力団のフロント企業に属する33歳と35歳の男が、26歳の男性が運転するトラックを追跡。執拗に追跡したり、走行妨害するなどして脅した。

男性のトラックは茨城県総和町水海付近の国道4号線・新利根川橋の真上で停車させられ、運転席から引きずり下ろされた上で殴る蹴るの暴行を受けた。その後、2人は男性を追い詰めて橋から転落死させて逃走。

しかし、男たちが追跡する様子を目撃していた人の証言から1月19日に逮捕されている。

検察側は「2人が男性を欄干まで追い詰めて、飛び降りさせたことは間違いない」と主張したが、2人は「被害者に対して直接暴行を加えたり、逃げようとする被害者を追いかけたという事実はない。あくまでもトラックを蹴っただけだ」と主張。男性の転落も予見できなかったとするなど、真っ向から対立していた。

3日の論告で検察側は「2人の行為は極めて悪質だった」として、裁判所に対して懲役6年の実刑判決を求めた。これに対して弁護側は従来からの主張を繰り返し、暴力の事実を完全否定。事故の発生も被告の予見性とはかけ離れたものと切り捨てた。

《石田真一》

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