愛知県警は11日、無免許の状態でタクシーの運転を1年7カ月以上も続け、さらには当て逃げ事故を起こしたとして、47歳の男を道路交通法違反(無免許運転、事故不申告)の容疑で逮捕した。
愛知県警・昭和署の調べによると、逮捕されたタクシー運転手は10日の午後0時ごろ、名古屋市昭和区内の市道を走行中、信号待ちをしていた軽自動車に衝突するという事故を起こした。
この際、軽自動車を運転していた34歳の男性に全治10日間の軽傷を負わせたが、この男性と警察署に向かう途中に逃走。そのまま一時行方をくらませていた。
この運転手は事故や違反などを重ね、昨年1月に累積点が原因で免許取り消しの処分を受けた。
男の勤務する会社では月3回も運転免許のチェックをするなど、比較的厳しい管理体制を取っていたが、男は摘発の事実を会社に隠蔽するため、免許を無くしたと偽り、これまでに7回の再発行を受けていた。会社が行う点検の際には、違反摘発歴の裏書の無い再発行された免許証を提示。違反事実の発覚を免れていた。
警察の取り調べに対し、男は「多額の借金があり、仕事を続けるためには嘘もやむを得なかった」と供述しているようだ。