●VICS用チューナーがツインチューナーに
また、あまり目立たないことではあるが、カーナビ機能で大きく機能アップした点がある。それはFM多重VICS用チューナーがツインチューナーとなったことで、NHK-FM以外の放送を聞いていてもFM多重VICSが受信可能となったのだ。
これまでイクリプスのAVNはFMチューナーをVICS用と兼用としていたために、NHK-FM以外の放送を聞いたり、FM放送をOFFにしてしまうとFM多重VICSを受信することができなかったのだ。ビーコンユニットを搭載していればこれでカバーできていたが、この早期改善が望まれていたが、ようやく本機でそれが実現したのである。
それ以外にも細かな機能として、事故多発エリアをアイコンで知らせたり、3Dジャイロの搭載に伴って立体駐車場や地下駐車場の階層データまでも収録。よく使う銀行やコンビニなどの検索を呼び出しやすくするカスタマイズ型周辺検索機能も搭載した。また、
カーAVとしての機能はドルビーデジタル/DTS 5.1chデコーダーを備え、内蔵アンプは50W×4chのハイパワー化を実現。つまり、アンプ付のセンタースピーカーおよびサブウーファーを加え、これに4スピーカーを接続すれば、それだけで5.1chシネマサウンドが楽しめるようになるのだ。もちろん、各スピーカーの到達時間を調整するタイムアライメント機能も備えているので、どんなクルマでも臨場感たっぷりのサラウンド効果が楽しめるというわけだ。
本機は価格が35万円を超える、数あるカーナビの中でももっとも高価格帯となるモデルではあるが、ハイパーレーンアシストや5ルート探索などは継続搭載されており、その高いパフォーマンスは大いに期待が持てそうだ。
1/4●市場の拡大と先発メーカーの誇り
2/4●もう一つの顔……だから新次元
3/4●ツインHDDスタイル、さらにジャイロ