【イクリプス『AVN9903HD』】会田肇が解説……究極!

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【イクリプス『AVN9903HD』】会田肇が解説……究極!
【イクリプス『AVN9903HD』】会田肇が解説……究極! 全 6 枚 拡大写真

●市場の拡大と先発メーカーの誇り

一番上にはDVD/CD用スロットがあり、ディスプレイの左右には二つのコントロール用ダイヤルを配置。一目見たら誰だってタダの2DINカーオーディオにしか見えない。それがワンボタンで7型ワイドの大型画面が立ち上がりカーナビへと変身を遂げる……。まさに本機こそ、イクリプスが得意としてきた究極の“AVN”を目指して完成された最新鋭モデル『AVN9903HD』なのだ。

実はこの登場には前振りがあった。03年夏モデルとして登場したラインナップには、昨年暮れにあった『AVN9902HD』の後継に当たる機種がどういうわけか『AVN8803HD』と型式のランクを一つ下げて登場していたのだ。「これは何かある!」と予想していたが、その予想は的中。イクリプスはこのモデルを登場させることを念頭に型式の見直しを図っていたのだ。

富士通テンのイクリプスはAVNスタイルを最初に市場へ登場させたブランドでもあるが、実はその認知度が高まるにつれて大きな悩みを抱えるようになっていた。それはAVN市場の盛り上がりと共にライバル各社が出す製品は、どれも同じようなスタイルとなってしまっていたため、その区別が付きにくくなっていたのだ。

確かに店頭でAVNモデルを見ると、どれもモニターがあって周囲に操作キーを配置するスタイルはどれも同じで、ブランド名を見なければほとんど同じ製品にしか見えない。これでは、ユーザーの目にはイクリプスとしての存在も希薄になってしまう。これを何とか克服しなければならないとイクリプスは考えたのだ。

それともう一つ、AVNには決定的な弱点があった。それは画面のサイズだ。AVNである以上、2DINサイズですべてを収めなければならず、となればどうしても画面サイズは6.5型が最大となってしまう。元祖“AVN”を世に送り出したイクリプスはそんな状況を何とか打破するための策を1年以上も前から練り上げてきた。その回答がこのAVN9903HDというわけである。

2/4●もう一つの顔……だから新次元
3/4●ツインHDDスタイル、さらにジャイロ
4/4●VICS用チューナーがツインチューナーに

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 続きを読む

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  5. ホットハッチの名車『205 GTi』の再来、『E-208 GTi』にSNS興奮!「ヤバいホイール」などデザインにも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る