札幌市交通局は24日、客を乗せて営業中の路線バスがスピード違反で警察の摘発を受けていたことを明らかにした。同局の路線バスによる営業中のスピード違反は2000年以降、今回が2回目だという。
これは札幌市交通局が今年7月下旬に実施を発表した“業務中の事故全面公表基準”に従って発表されたもの。人身事故や物損事故は起こしていないが、「乗務員の不祥事で運行に影響を与えかねない(もしくは与えた)トラブルが発生した場合」に相当するとされている。
同局によると23日の午前10時10分ごろ、札幌市東区中沼町付近の市道を走行していた北34条駅前発中沼小学校通行きの路線バスが制限速度40km/hの道路を58km/hで走行しているところをスピード違反の取締りを行っていた北海道警・(札幌)東署の警察官が発見。53歳の運転手に停止を求めた。
運転手は警察官から出頭指示書を受け取って乗務を続行。終点まで運行したところで別の運転手に交替を依頼し、警察への出頭を行った。
この運転手は自分の所属する営業所の運行管理者に対しては「交通の流れに合わせて走っていた。違反しているという自覚は無かった」と報告しているという。
同局では「軽微な違反ではあるが、速度超過していたのは事実。警察官からの事実告知で多少の遅れも生じている」との理由から今回の公表を実施した。