【東京ショー2003出品車】ダイハツ『UFE-II』---スモールに賭ける

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【東京ショー2003出品車】ダイハツ『UFE-II』---スモールに賭ける
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 ダイハツは2001年の東京モーターショーで、燃費向上を限界まで追求したコンセプトカー『UFE』を出品したが、今回のショーでは性能をさらに進化させた超低燃費モデル『UFE-II』を出品する。10-15モード燃費は実に60km/リットルを記録。これは2輪車をもしのぐ好燃費だ。

風洞実験を繰り返して得られたフォルムは砲弾型。空力特性を示すCd値はわずかに0.19と、クルマよりは航空機に近い数字を記録している。ボディは樹脂複合材とアルミニウムを用いることで、限界まで軽量化されている。

660cc直噴アトキンソンサイクルエンジンとモーター、ニッケル水素二次電池など、重量のかさばるハイブリッドシステムをパワーユニットに使用しているにもかかわらず、車両重量は570kgに抑制されている。

一方で、実用性や遊び心を盛り込むことも忘れない。空力特性重視のフォルムながら、4人乗りのスペースを確保。さらにエクステリアではガルウィングドアを採用、インテリアでは操作系をリモートコントロール、すなわちドライブbyワイヤー化し、未来感を演出している。スモールカーに賭けるダイハツの意気込みあふれる力作だ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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