カロッツェリアプライベーターのオオノカークラフトはジュネーブショーで出展した『ナオミIV』をクーペスタイルにした「V」を東京ショーに出展した。
オオノカークラフトは代表の大野トシヒロ氏が自宅の納屋でボディー袈装を行うという生粋のバックヤードビルダー。ナオミVのベースはメルセデスベンツ『SL500』。前回は水戸ナンバーがついていたが今回はまだ申請をしていないそうだ。クオリティの高い市販車をベースにしているので、性能的には安心できるという。
FRPで作られたスタイルは、フロントから見ればどことなく、アストンマーチンのような雰囲気を持つ。リアは流麗なクーペなのだが左右のテールランプに挟まれた独特の窪みがユニーク。
大野氏はこのクルマを遊びで製作したのではなく、市販しようとしているのだ。このエネルギーには脱帽である。大手と同じようにこのようなショーに持ち込めるということもすばらしい。
カロッツェリア館に足を運んで、本人と接してみると、クルマに対する熱い想いを語ってくれるだろう。週末には和服を着た奥様の直美さん(クルマの名前は彼女からとったもの)も来るそうである。