大阪府警は9日、大阪市北区内の国道176号線の陸橋上を自転車で走っていた29歳の男性をはねて死亡させたとして、21歳の男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で逮捕した。
大阪府警・交通捜査課、同・大淀署の調べによると、この事故が起きたのは7日未明だという。同日の午前0時ごろ、大阪市北区中津6丁目付近の市道に頭から血を流した男性が倒れているのを通行人が発見。男性はすぐに病院へ収容されたが、脳挫傷などが原因で死亡していることが確認された。
後の調べで、この男性は市道の7m上を通る国道を自転車で走行中、後方から走ってきたクルマにはねられて国道の陸橋から転落、その際に全身を強打して死亡したらしい。
警察では死亡ひき逃げ事件として捜査していたが、9日に21歳の男が母親らに付き添われて大淀署に出頭。ひき逃げしたことを認めたため、業務上過失致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑で緊急逮捕した。
容疑車両について、男は「事故後、同乗していた友人のアドバイスもあり、ナンバーを外し、車内に消火器を撒いた状態で放置した」と供述している。警察では男の供述を基に容疑車両の発見を急ぐとともに、この友人からも証拠隠滅教唆容疑で事情を聞く方針だ。