ひき逃げして乗用車を盗む---「動転していた」

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福島県警は26日、大型トラックで死亡ひき逃げ事故を起こし、その後に現場近くで乗用車を盗んで逃走していた36歳の男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。引き続き窃盗容疑についても調べを進める。

福島県警・須賀川署の調べによると、問題の事故は20日夕方に発生している。同日の午後6時50分ごろ、須賀川市一里坦付近の国道4号線を自転車に乗って帰宅途中だった16歳の少年が大型トラックにはねられた。トラックはそのまま現場から逃走、少年は病院に運ばれたが、間もなく死亡した。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を行っていたが、翌21日に矢吹町内で左前部が壊れた大型トラックを発見。破損状況からこのトラックが事故を起こしたと判断されたが、運転手の姿は無かった。

その後、トラック発見現場から数キロ離れた泉崎村で乗用車1台が盗まれていることがわかった。このクルマは23日に郡山市で発見されており、警察ではひき逃げ容疑者がトラックを捨てた後、足代わりとなるクルマを調達。郡山市まで逃げたと推測した。

この段階でトラックを運転していたのは神奈川県相模原市に住む36歳の男と断定されていたが、帰宅したという連絡が無いため、警察では郡山市周辺に潜伏していると判断。郡山署が市内のパトロールを強化していた。男は逃げ切れないと悟り、24日午後に郡山駅前の交番に出頭。25日に業務上過失致死と道交法違反容疑で逮捕された。

男は警察の取り調べに対し、事故当時は居眠り状態にあったことを認め、「気が動転して逃げてしまった」などと供述しているという。しかし、逃走のためにクルマを盗み出すなどしており、警察ではこの男からさらに事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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