新型軽乗用車『R2』を発売した富士重工業は、既存のミニバンモデル、スバル『プレオ』の扱いについて、当面は「様子見」で臨む構えだ。竹中恭二社長は8日の発表会で次期プレオの開発については「着手していない」ことを明らかにした。
同社は、今年5月時点では新型車の投入によってプレオの生産は中止する方針を示していた。R2のデザイン担当である杉本清執行役員も8日、「もともとR2はプレオの後継として開発した」としており、プレオの役目は終わる予定であったことを明かす。
ただ、「R2がユーザー層を絞り込んだクルマとなった」(竹中社長)ことから、プレオの並行生産という選択を余儀なくされた。竹中社長は「群馬製作所の軽自動車ラインを刷新し、全ての軽自動車のフレキシブル生産が可能となった」と、需要動向に即応できることを強調している。
だが、プレオの販売が落ち込むようだと、「中止」の決断を迫られることになろう。