『グランダム』後継、といわれているポンティアック『G6』。だが、量産車の実物はこれまでグランダムが押し通してきたスポーティ路線とは少し違う印象を受けた。
ワイドトレッドが売りだったグランダムと同じような顔をしているが、このクラスではかなり長い2852mmのホイールベースと前後に短いオーバーハングで、最近はやりの室内キャビン増加作戦に出た。
しかも注目は、パノラミックルーフ。4枚のガラスルーフが蛇腹で折りたたまれるようなタイプで、車内はまるでコンバーチブル気分。ルーフを閉めていても、ものすごく採光が良い。インテリアの質感も、旧態依然としたGM調からかなりのジャンプアップを見せた。
エンジンは、スタンダードが170馬力2.4リットル直4、「GT」には200馬力3.5リットルV6。ミッションはそれぞれ4AT、GTにはマニュアルシフトモードが付く。
両仕様とも04年9月から米国発売。その後、クーペ、コンバーチブルとG6レインジは進化していく。さらに05年後半には、ポンティアックブランドでの最高峰「GTP」バージョンが登場。ユニットは240馬力3.9リットルV6を奢るという。