損保会社との賠償交渉に逆恨み---50台をパンク

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石川県警は19日、昨年10月に石川県金沢市内のマンション駐車場でクルマ50台を嫌がらせと脅迫目的でパンクさせたとして、29歳の男を脅迫容疑で再逮捕した。

パンク被害のあったマンションには損害保険会社の顧問弁護士が住んでおり、損害賠償の支払い交渉上のトラブルから逆恨みして犯行に及んだとみられている。

石川県警・金沢東署の調べによると、事件が起きたのは昨年10月13日深夜から14日午前4時ごろまでの間とみられる。14日の午前4時ごろ、新聞配達員が駐車場に置かれたクルマ50台にオレンジ色のスプレーで「XX、死ね」、「XX殺す」といたずら書きされていることがわかった。

名指しされていたのは、そのマンションに住む50歳の弁護士であることがわかった。この弁護士の事務所は同月6日深夜から7日未明に掛けて何者かに侵入され、消火器を噴射させられるという被害を出しており、警察で両事件で関連を調べた。

この結果、名指しで中傷を受けた弁護士が担当していた交通事故を起因とした損害賠償の案件でトラブルを起こしている男がいることがわかった。

この男は損保会社の担当者に対して暴行を行った容疑で逮捕・起訴されており、その後の調べでマンションのバンク事件に関わったことを供述したため、18日までに弁護士に対する脅迫容疑で逮捕した。

今後は器物損壊容疑での逮捕も視野に入れ、さらに捜査を続けていく方針だ。

《石田真一》

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