交通違反より遅刻のペナルティを恐れた男に懲役7年

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職場に遅刻しそうになったため、右折レーンを強引に直進し、赤信号を無視したことで他車との衝突事故を起こして2人を死亡させたことで危険運転致死罪に問われた21歳の男に対する判決公判が1月30日、青森地裁弘前支部で行われた。

裁判所は被告に対し、懲役7年の実刑判決を言い渡している。

この事故は2003年9月13日、青森県弘前市内で発生している。同日の午前6時45分ごろ、弘前市土手町の県道交差点で赤信号を無視して交差点に進入した21歳の男が運転するクルマが、青信号に従って交差点内に進入した52歳の男性が運転する軽自動車と出会い頭に衝突した。この事故によって軽自動車は大破し、運転者と同乗者の2人が死亡している。

警察は男を業務上過失致死容疑で逮捕したが、後の調べで男の運転するクルマが「直進レーンで信号待ちしていたクルマを右折レーンを使って強引に追い越したこと」、「停止する素振りも見せず、そのまま高速度で交差点に向かったこと」が目撃証言などからわかった。これについて男は「職場に遅刻しそうなので必死に走った」と供述。

「事故を起こす可能性かもしれない」と認識しながら、意図的に無謀な走行をしていたことを全面的に認めたため、容疑を危険運転致死に変えて起訴していた。

1月30日の判決公判で青森地裁弘前支部の土田昭彦裁判長は「被告は職場に遅刻することを恐れ、意図的に信号を無視したもので非常に危険かつ悪質な運転態様」と指摘した。さらに「当初は違反行為の重大さすら認識しておらず、そうした無謀な行為によって死亡した被害者の無念さや遺族の心痛は察するに余りある」として、懲役7年6カ月の求刑に対し、懲役7年の判決を言い渡した。

《石田真一》

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