トヨタ自動車とマツダは、トヨタのカーテレマティクスサービスの『G-BOOK』をマツダ車に搭載するための具体的検討に入ることで合意したと発表した。マツダは2005年秋頃にG-BOOKサービスの導入を目指す。
マツダは2000年7月から独自のテレマティクスサービス「マツダ・テレマティクス」を運営してきた。今回独自のサービスを展開するより業界スタンダードを早期に確立し、幅広いコンテンツなどを提供しながら普及を図った方が得策と判断、G-BOOKの導入を決断した。
トヨタとマツダは、2005年秋にも国内モデルのマツダ車にG-BOOK対応の車載情報端末を搭載することやマツダがトヨタの子会社でG-BOOKを運営するデジタルメディアサービスからサービスの供給を受けること、テレマティクス普及のため、トヨタは必要な関連技術をマツダに供与することで合意した。
マツダは、マツダ・テレマティクスは廃止してG-BOOKに一本化する方向だが、会員向けサービスは当分継続する。
トヨタのG-BOOKは、グループのダイハツのほか、富士重工業(スバル)、三菱自動車工業が採用を決めており、事実上業界スタンダードになる可能性が高くなった。
カーテレマティクスでは、ホンダが独自サービスのインターナビ・プレミアムクラブ、日産自動車のカーウイングスはスズキが採用を決定している。