気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年2月17日付
●懐かしのダットサン、日産本社などに展示(読売・1面)
●三菱自社長退任へ、経営再建へ人心(読売・10面)
●ホンダが航空機事業、米GEと提携、小型機用エンジン商業化(読売・10面)
●トヨタ労組、ベア見送り、2年連続(朝日・8面)
●エコカーで大陸横断、昼は太陽光、夜は燃料電池 玉川大学生ら開発(朝日・27面)
●警官、車に偽ナンバー、群馬、同行求められ体当たり、執行妨害容疑(朝日・31面)
●どうなる春闘、自動車業界、好業績でもベア断念(毎日・3面)
●VWの初ミニバン発売へ(毎日・8面)
●三菱自動車、国内2工場に集約(日経・1面)
●三菱自動車、プレス部品子会社売却(日経・13面)
ひとくちコメント
三菱自動車のロルフ・エクロート社長が経営不振の責任をとって退任する方向で最終調整に入ったという。きょうの毎日と日経が1面で報じたほか、各紙も経済面などで一斉に取り上げている。
後任人事が固まらないまま「辞任」を報道するのも異例のケースだが、来る04年3月期決算には大幅な最終赤字になる見通しから、再建を支援する三菱グループからも経営責任を問う声が高まっていた。
エクロート社長は、ダイムラー出身で01年1月に三菱自副社長に就任。02年6月から社長を務めている。
ほぼ同じ時期にルノーから日産自動車に派遣されたカルロス・ゴーン社長と対峙されてきたが、三菱は日産に比べて含み資産が極端に少ないことや有能な人材に恵まれなかったことなどから、エクロート社長のリストラ戦略も思惑どおりに進展しなかった。
再建が宙に浮いたまま、今後は後継社長人事とエクロート氏がスカウトした首脳の去就問題が焦点となる。