トヨタ自動車は、低速域での追従機能を持ち、渋滞時の運転負荷を軽減する新システムレーダークルーズコントロール(低速追従モード付)を開発、今夏に発売予定の新型車に搭載すると発表した。同様のシステムは日産自動車が昨年12月に発表しており、日産は今秋に実用化する。
今回開発した低速追従モード付レーダークルーズコントロールは、『セルシオ』などに搭載した従来型のレーダークルーズコントロールに、0−30km/hでの低速追従機能を追加し、運転負荷の軽減を図った。
このシステムは、30km/h以下の速度領域で先行車に追従、先行車が停止した際は告知音と表示でドライバーにブレーキ操作を促すとともに、ブレーキ操作が遅れた場合は停止まで制御する。
これによって渋滞時のドライバーのアクセル、ブレーキペダルの操作負荷を大幅に低減できる。従来のレーダークルーズコントロールと併せて、平日昼間の首都高速道路の流れにのって走行した場合、所要時間の9割を追従走行制御の対象にできると、している。
システムは先行車を検出するレーザーセンサーの広角化と認識性能の向上、微低速域での滑らかな制動力制御を行う高機能ブレーキシステムの採用で実現した。
新システムの価格は、現行のレーザーレーダーシステムとほぼ同じ7万円前後に設定する予定。