ユニバーサルデザイン・ショウケースで見る、触る、知る

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●ユーザーと小中学生に見てほしい

UDについて知ってもらうことが目的の「トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース」だが、建物や展示もUDに配慮したものになっている。手すりを設けたトイレなど一見しただけでわかる例もあるが、実際にはすべての面でUDを体現しているという。

UDの監修を行なったのはUD関連のリサーチ、商品デザイン等で大きな実績を持つトライポッド・デザイン株式会社。同社の中川聰氏は「私たちが行なったのは、シナリオづくりです」と、UDの考え方をハード・ソフト両面からトヨタやメガウェブに説明し、展示に反映させたことを語る。

そして建物の機能、カタログや説明パネルの記述、説明員の接客態度などをUDの観点でチェックしたが、「準備には1年ぐらいかかった」と中川氏。「ユニバーサルデザイン・コレクションウォール」での展示商品のセレクトもトライポッド・デザインが行なったという。

トヨタの張社長は、発表セレモニーで「ユーザーと小中学生に見てほしい」と語っている。たしかにモノづくりの原点からUDを意識し、その上で美しいスタイルを希求するようになれば、より優れたデザインが発想できるというものだろう。もちろんトヨタにとっては新規の、あるいは未来の顧客を確保する狙いが大きいのだろうが、デザインの観点で社会貢献しようとする試みは高く評価できる。

もちろん現役のプロダクト・デザイナーや、自動車業界で仕事をする人にとってUDを意識することは重要なこと。見た目だけカッコよく、使いづらい商品はいらない。機能に優れ、使いやすく、そして美しいUDがあたりまえの概念になった世の中になってほしいものだ。

1/4●トヨタの製品思想の柱
2/4●クルマ以外にもユニバーサルデザイン製品を紹介
3/4●ウェルキャブ25台に試乗可能
4/4●ユーザーと小中学生に見てほしい

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