ユニバーサルデザイン・ショウケースで見る、触る、知る

自動車 ビジネス 企業動向
ユニバーサルデザイン・ショウケースで見る、触る、知る
ユニバーサルデザイン・ショウケースで見る、触る、知る 全 15 枚 拡大写真

●ユーザーと小中学生に見てほしい

【画像全15枚】

UDについて知ってもらうことが目的の「トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース」だが、建物や展示もUDに配慮したものになっている。手すりを設けたトイレなど一見しただけでわかる例もあるが、実際にはすべての面でUDを体現しているという。

UDの監修を行なったのはUD関連のリサーチ、商品デザイン等で大きな実績を持つトライポッド・デザイン株式会社。同社の中川聰氏は「私たちが行なったのは、シナリオづくりです」と、UDの考え方をハード・ソフト両面からトヨタやメガウェブに説明し、展示に反映させたことを語る。

そして建物の機能、カタログや説明パネルの記述、説明員の接客態度などをUDの観点でチェックしたが、「準備には1年ぐらいかかった」と中川氏。「ユニバーサルデザイン・コレクションウォール」での展示商品のセレクトもトライポッド・デザインが行なったという。

トヨタの張社長は、発表セレモニーで「ユーザーと小中学生に見てほしい」と語っている。たしかにモノづくりの原点からUDを意識し、その上で美しいスタイルを希求するようになれば、より優れたデザインが発想できるというものだろう。もちろんトヨタにとっては新規の、あるいは未来の顧客を確保する狙いが大きいのだろうが、デザインの観点で社会貢献しようとする試みは高く評価できる。

もちろん現役のプロダクト・デザイナーや、自動車業界で仕事をする人にとってUDを意識することは重要なこと。見た目だけカッコよく、使いづらい商品はいらない。機能に優れ、使いやすく、そして美しいUDがあたりまえの概念になった世の中になってほしいものだ。

1/4●トヨタの製品思想の柱
2/4●クルマ以外にもユニバーサルデザイン製品を紹介
3/4●ウェルキャブ25台に試乗可能
4/4●ユーザーと小中学生に見てほしい

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 4

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 三菱の新型SUV『デスティネーター』、2025年度グッドデザイン賞に…『デリカミニ』と『デリカ』も部門賞
  3. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  4. 「カッコよすぎ!」改良版レクサス『IS』お披露目にSNS興奮!「セダンを出し続けてくれて感謝」の声も
  5. 日産ブースはマンガ文化に着想、主役は『エルグランド』新型…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る