28日朝、東京都千代田区内の国道17号線で、JR中央線のガード橋に大型トレーラーに搭載されていたコンクリート柱(重さ10トン)が接触した。
弾みでこの柱が路上に落下し、撤去作業のために現場付近が一時通行止めになった。ガード橋には損傷が確認されなかったため、電車の運行に影響は出なかった。
警視庁・万世橋署によると、事故が起きたのは28日の午前6時25分ごろ。千代田区神田須田町2丁目付近の国道17号線(通称:中央通り)で、日本橋方向に向けて南進していた大型トレーラーに搭載されていた積荷のコンクリート柱が、上を通るJR中央線のガート橋に接触し、弾みで路上に落下した。
このガート橋は地上から約4.2mの場所に下端があり、そのために高さ3.9mまでの通行制限があった。トレーラーの荷台に落下したコンクリート柱を積載した場合、上端までの高さは4.4mに達することが後の調べでわかった。
警察ではトレーラーを運転していた29歳の男性を道路交通法違反(積載制限違反)容疑で検挙しているが、取り調べに対しては「積荷を含めた高さを意識しておらず、通れないということに気がつかなかった」と供述しているようだ。
現場は秋葉原電気街に隣接しており、昼間の交通量はかなり多い場所となっている。落下したコンクリートは隣の車線に落ちたものの、当時は他のクルマが走っていなかったために二次災害の発生は免れた。
警察では「これが昼間から夕方に掛けての時間帯に起きていたなら、他のクルマの上に落下し、惨事になる可能性もあった」とコメントしている。