ホンダF1「Vデー」は5月9日、スペインGP!!

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ホンダF1「Vデー」は5月9日、スペインGP!!
ホンダF1「Vデー」は5月9日、スペインGP!! 全 13 枚 拡大写真

●新ルールに対応できなかったマクラーレン

2004年シーズンのF1も、いよいよ“第二の開幕戦”ヨーロッパラウンドに突入した。常勝軍団フェラーリの開幕4連勝というワンサイドな展開に「今年のF1もやっぱり……」と、嘆いているファンもいるだろう。しかし様々な新展開も見え隠れして、F1からはやっぱり目が離せないというのが実感なのだ。

まず、最初に2004年に導入された新レギュレーションの功罪を検証してみよう。なんと言っても“1グランプリ1エンジン制”である。これは、「金曜日のフリー走行から日曜日の決勝レースまでを1基のエンジンで戦いなさい」というルールなのだが、シーズン開幕前の予想に反してほぼ全チームが無難に対応してきたというのが印象だ。ただ、唯一のトップチームを除いては……。

もちろんそれはマクラーレン・メルセデス。開幕3戦を見る限り、予選・決勝ともに他のトップチームと比較してレヴ(最高許容回転数)が約1000回転も低い。肝心な場面で派手なエンジンブロウまで引き起こしている。

「何故マクラーレンだけが?」と首を傾げるファンも多いだろうが、その原因はエンジン単体の設計ミスというよりもクーリング(冷却)設計に無理が生じたと見る専門家も多い。現代のF1は空力性能が最重要。ただ、この空力を攻めすぎると、エンジンの冷却などが結果的におろそかになったり、ハンドリングがピーキー(過敏)になったりと、落とし穴が非常に多い領域となる。

すでに3戦連続リタイアのキミ・ライコネンに至っては「今年のチャンピオンシップは諦めた」という非公式なコメントまで流れ始めている。マクラーレンが本来のポジションに復帰するためには改良型の「MP4-19B」を投入するしか手は無さそうだ。

1/3●新ルールに対応できなかったマクラーレン
2/3●ウィリアムズの“牙”は重かった
3/3●信頼厚い、佐藤琢磨の開発能力

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る