山間部を逃走した暴走族メンバー、転倒して死亡

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3日未明、熊本県久木野村内の県道で、暴走族を取り締まっていた熊本県警のパトカーに追跡されていたとみられる少年2人の乗ったバイクが転倒、2人とも頭を強打して収容先の病院で死亡した。警察では12kmに渡って追跡したことを認めているが「無理な追跡ではなかった」とコメントしている。

熊本県警・大津署、高森署によると、事故が起きたのは3日の午前1時ごろ。これに先立つ同日の午前0時30分ごろ、暴走族取り締まりのためにパトロールを行っていた大津署のパトカーが益城町杉堂付近でナンバープレート未装着のバイク4台に乗った暴走族グループを発見した。

パトカーは赤色灯とサイレンを使用して追跡を開始したが、暴走族グループは二手に分かれて逃走した。パトカーはこのうち2人乗り状態で逃走する1台を約12kmに渡って追跡したが、バイクは80−90km/hという高速度で逃げ続けた。

パトカーは西原村の俵山トンネル手前でバイクを見失い、以後はスピードを落として逃走ルートをトレースしていた。しかしバイクを発見できず、トンネルから2kmほど進んだ駐車スペースでUターンしようとしたところ、路肩の縁石にタイヤ痕らしきものを発見。さらに周囲を調べたところ、路外に逸脱しているバイクと、倒れている2人の少年を発見した。

倒れていたのは熊本市内に住む18歳の少年と、波野村に住む15歳の少年と判明。2人とも近くの病院に搬送されたが、発見から約3時間後に2人とも死亡している。

警察では、逃走中に縁石に乗り上げバイクが転倒、乗っていた2人が路上に投げ出されたものとみている。2人ともヘルメットを着用しておらず、免許も持っていなかった。

今回の追跡について、警察では「ナンバープレートの装着をしていない不審車両だったこともあり、追跡を開始した。約20分間の追跡は適切に行われたと判断する」とコメントしている。

《石田真一》

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