【日産歴代車】セドリック/グロリアの源流をたどる…前編

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
【日産歴代車】セドリック/グロリアの源流をたどる…前編
【日産歴代車】セドリック/グロリアの源流をたどる…前編 全 7 枚 拡大写真

日産を代表する高級セダンで、1960年4月にデビューした。技術提携を結び、日産で生産していたオースチン・ケンブリッジの技術を生かして設計されたが、リアビューや縦型4灯式ヘッドランプ、ラウンドしたウインドガラスなど、アメリカの高級車を強く意識したデザインである。1.5リッターの4気筒エンジンでスタートし、秋に1.9リッターエンジンを積む『1900カスタム』を追加した。

62年11月にヘッドランプを横型4灯式に改め、ホイールベースも延長する。63年2月には後席の居住性を高めた日産初のVIPカー、『セドリック・スペシャル』を市場に放った。エンジンは2.8リッターの直列6気筒OHVを積む。撮影車は64年秋の東京オリンピックで聖火搬送車の大役を務めたクルマだ。

65年秋にモデルチェンジして伸びやかなフローイングラインの『130型』に生まれ変わった。デザインを担当したのはピニンファリーナだ。66年秋には新設計のL20型直列6気筒SOHCエンジンを積む『スペシャル6』も登場した。68年秋にフロントマスクやリアビューを化粧直ししている。

プリンス自動車の高級車、グロリアは62年秋に2代目にバトンを託し、力強いフラットデッキスタイルを採用した。63年6月には日本初のSOHCエンジン(G7型直列6気筒)を積む『スーパー6』を投入。日産と合併後の67年春に登場した『A30型』は御料車のロイヤルの流れを汲むボディラインが特徴だ。縦型4灯式ヘッドランプを採用し、後期型はL20型エンジンを搭載する。

《片岡英明》

片岡英明

片岡英明│モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. なぜ? 日産 リーフ 新型がクロスオーバーSUVに変身した理由
  2. もしも流行の「2段ヘッドライト」がなかったら…!? 一流デザイナーが斬新なフロントマスクを提案
  3. 新型EV『マツダ6e』、欧州で今夏発売へ...日本のおもてなしを体現
  4. トヨタ『GRヤリス』にモータースポーツ由来の空力パーツ採用!「エアロパフォーマンス」誕生
  5. カスタムカーの祭典、愛知で初開催!「オートメッセ in 愛知 2025」7月26-27日
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る