【新聞ウォッチ】トヨタ純利益1兆円、張社長「通過点の一つ」

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年5月12日付

●トヨタ純利益1兆1620億円、世界ランク5位に並ぶ(読売・1、3面)

●虚偽報告経緯、国交審議官から聴取、三菱側説明鵜呑み、国会答弁(読売・34面)

●4月の新車販売、1,2位ともトヨタ(朝日・11面)

●国交省、三菱車を厳格審査、「ハブ」項目に追加(朝日・35面)

●三菱ふそう、新車生産ストップ、ハブ安全確保まで(毎日・26面)

●三菱支援要請「聞いていない」張社長(東京・8面)

●社説/トヨタ最高益更新の秘密(日経・2面)

●マツダ、北欧販売直営に、ブランド力高める(日経・13面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車が発表した04年3月期連結決算は、最終的なもうけを示す当期利益(純利益)が前期比55%増の1兆1620億円と、日本企業で史上初めて1兆円を突破した。世界の自動車メーカーと比べても、売上高では及ばないものの、当期利益額は米ゼネラルモーターズなどを引き離して世界のトップに躍り出た。

きょうの朝日と産経が1面トップ、他紙も1面、経済面、さらに、日経は社説でも取り上げており、「強さの秘密」を改めて細かく分析している。三菱の隠ぺい問題関連以外で自動車の記事が1面トップを飾ったのは久しぶりのことである。

一連の記事のなかで印象に残ったのが、名古屋証券取引所で行われた決算発表での張冨士夫社長のコメント。読売などが報じているが「いろいろ追い風もあるだろうが、そうしたことにたまたまうまく乗ったこともある」と淡々と語り、一兆円も通過点の一つに過ぎないことを強調していたこと。

同じ自動車ビジネスでもおごることなく地道に努力を積み重ねていれば、いつの間にか一兆円ももうかるというわけだ。

《福田俊之》

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