ボルボ・タンデム…カリフォルニアから未来へ
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こうした問題を、自動車メーカーという立場から真剣に考え、未来のモビリティを追求しているのがボルボの「ボルボ・モニタリング・アンド・コンセプト・センター(VMCC)」である。
1986年に設立され、89年に現在のオクスナードに移転したVMCCは、モビリティ、未来の交通についてデザイン、ビジネス、テクノロジーという3つの分野の専門家を集め、コンセプトを作り上げる一種のシンクタンク的存在。
スウェーデン本社近くではなくカリフォルニア州が選ばれたのは、やはりカリフォルニアがボルボにとって最大のマーケットであり、これからの渋滞など社会的問題が身近であること、などから。
渋滞や大気汚染などの対策としてそのVMCCが、現在コンセプトとして立ち上げ、近い将来の実用化を目指しているのが、『タンデム』と呼ばれる2人乗りのクルマ。その名の通り、助手席を省いてまるでバイクのように前後2人が乗るスモールカーだ。
《Sachiko Hijikata, US editor》