【日産歴代車】純国産スーパーMRスポーツに胸を熱くした80年代…MID4

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
【日産歴代車】純国産スーパーMRスポーツに胸を熱くした80年代…MID4
【日産歴代車】純国産スーパーMRスポーツに胸を熱くした80年代…MID4 全 5 枚 拡大写真

MID4は1985年9月に開催されたフランクフルトショーでベールを脱いだ。11月の第26回東京モーターショーで里帰りし、会場の話題を独り占めにした。最大の特徴は駆動方式にある。エンジンをコクピットの後方に置くミッドシップ方式のスポーツカーだが、時代に先駆けてフルタイム4WDを採用した。

また、R31型スカイラインと同様の4輪操舵システム、HICASを採用し、俊敏なフットワークを実現している。ボディは軽量なFRP製だ。エンジンは3リッターのVG30DE型V型6気筒DOHC4バルブで、230ps/28.5kgmと発表された。ショーの前には日産の追浜テストコースにプレス関係者や評論家を呼び、試乗会も催している。

2年後の87年秋に第27回東京モーターショーが開催されたが、このときは改良型のMID4-IIを展示した。2代目もリトラクタブルヘッドランプやミッドシップ方式を採用するが、最初のプロトタイプ(I型)と比べると、はるかに洗練されたフォルムだ。

横置きに積まれていた3リッターのV6エンジンは縦置き配置に変更された。また、ツインターボで武装することによって330ps/39.0kgmまでパワーアップされている。

発売が期待されたが、お蔵入りとなった。だが、サスペンションや4WDシステム、ツインターボのエンジンなど、技術の多くはR32型GT-RやZ32型フェアレディZに生かされている。

《片岡英明》

片岡英明

片岡英明│モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  3. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  4. ホンダ『レブル』1万2000台以上をリコール…最悪の場合、エンストして再起動できない
  5. BMWモトラッド、2026年モデルを続々発表…ナビ電動解除や新色など装備充実
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る