【エコカーワールド04】ターレット?…戦車じゃありません

自動車 ニューモデル モーターショー
【エコカーワールド04】ターレット?…戦車じゃありません
【エコカーワールド04】ターレット?…戦車じゃありません 全 4 枚 拡大写真
ふだん目にすることはほとんどないが、特定の場所では不可欠な乗り物がある。魚市場など卸売市場で必ず見かけるこのクルマ、“ターレット”もその一つだろう。前輪の真上にエンジンがあり、立ったままで運転する姿は独特だ。

関東機械センターが製造する『マイテーカー』は、日本全国の卸売市場で運搬目的で使用されている。その天然ガス仕様がエコカーとしてエコカーワールド(5−6日、横浜・赤レンガ倉庫広場。主催:環境省など)に展示されていたのだ。

同社・営業特販部の木下重男・部長によれば、北海道は天然ガスが豊富なために、札幌中央卸売市場ではガス供給スタンドが設置され、そこで運用されているのだとか。エンジンはホンダの汎用モデルが使われている。

ガソリンエンジン駆動のタイプは、前輪上部の円柱形のボディ内にエンジンと燃料タンクが搭載されていて、この部分が車輪とともにグルリと360度回転する。これが俗に「ターレット」(=旋回砲塔)と呼ばれる所以であり、車両は狭いスペースで方向転換できる。

残念ながらこの天然ガス仕様では全周旋回はできない。ガスタンクが荷台の下にレイアウトされ、ボディ側とパイプで連結されているためだ。

ちなみに電動仕様もあり、こちらは東京の築地市場で2000台ほどが活躍しているという。意外と言っては失礼かもしれないが、かなりの台数の低公害仕様が実際に運用されていることを知って驚いてしまった。

それでも木下さんは「ガソリン仕様以外のモデルが活躍するには、やはりインフラ整備が必要なんです」と訴えている。新鮮な食材を供給する市場だからこそ、もっとエコカーが活躍できるべきだと思うのだが…。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アストンマーティンのベビーカー、「ハイパフォーマンスな子育てを」…eggとコラボ
  2. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
  3. マツダ『CX-90』、3.3ターボSに「プレミアムスポーツ」新設定…米2026年型
  4. フェラーリ『テスタロッサ』復活、新世代電動スーパーカーは1050馬力
  5. レクサス『IS』改良新型、表情一新…2026年発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る