8日深夜、埼玉県川口市内でクルマに乗った若い男から歩行者に向かいトイガン(空気銃)が発射されるという事件が相次いで2件発生した。6日と7日も同様の事件が起きており、警察では悪質な傷害事件として捜査を開始した。
埼玉県警・川口署によると、最初の事件が起きたのは8日の午後10時30分ごろ。川口市安行出羽5丁目付近の市道上で友人と立ち話をしていた16歳の少年らに対し、側方を通過したワゴン車の車内からエアガンが発砲され、このうち少なくとも1発が少年の後頭部に命中した。少年にケガはなく、ワゴン車はそのままスピードを上げて走り去った。
それから約20分後の午後10時50分ごろ、約1.5km離れた川口市長蔵2丁目付近の市道を自転車で走っていた38歳の男性に対し、側方を通過したワゴン車からエアガンが発砲された。撃たれた2発のうち1発が顔面右側に命中。全治3日間程度の軽傷を負った。
川口市内では6日と7日にも同様の事件が発生している。いずれも半径3km圏内で起きていることから、警察では同一犯による悪質な傷害事件とみて周辺のパトロールを強化するとしている。