丸太転落、列車脱線でトレーラー運転手を逮捕

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今月2日に和歌山県内で発生し、JR紀勢線の列車が脱線した丸太の転落事故について、和歌山県警は14日、横転事故を起こし、丸太を落下させたトレーラーを運転していた42歳の男を、業務上過失傷害と道路交通法違反(過積載)容疑で逮捕した。

和歌山県警・海南署の調べによると、問題の事故は2日の午前7時ごろ、海南市冷水付近の国道42号線で発生している。大型トレーラーが速度超過のために現場付近の急な左カーブを曲がりきれずに対向車線に逸脱、軽自動車と正面衝突した。

大型トレーラーは衝突の直前、これを回避するために急ハンドルを切ったが、この結果、トレーラーはJR紀勢線を跨ぐ橋の上で横転。積荷の丸太40本のうち33本がガードレールを破壊して線路に落下してしまった。

その15分後、現場を通過した和歌山行きの快速電車がこの丸太に乗り上げて脱線するという二次災害が起き、割れた窓ガラスの破片を浴びるなどした乗客11人が負傷している。

その後の調べで、トレーラーには規定積載量の2倍近い45トンの丸太が積まれており、警察ではトレーラーを所有する運送会社に対する家宅捜索もすでに実施している。

押収された資料の分析はまだ終わっていないが、警察では「事故当日の過積載についてはすでに認められている」として、トレーラーを運転していた42歳の男を業務上過失傷害と道交法違反(過積載)容疑で逮捕。今後は列車事故を起こした過失往来危険での再逮捕も視野に入れた捜査を続けていく方針だ。

《石田真一》

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