やめたくてもやめられない……。IRIコマース&テクノロジーは運転中の携帯電話の利用状況や危険認識などについて調査した。その結果、ブルートゥース通信などの無線ハンズフリーフォンに潜在的なニーズがあるという。
アンケートはIRIコマース&テクノロジーが運営する自動車総合ニュースサイト『レスポンス』上で、5月6日−20日の15日間行なわれ、有効回答数は5986件。
アンケートによると、運転中の携帯電話の利用については回答者の93%が危険認識を持っているいっぽうで、58%が運転中に携帯電話を利用している。「やめたくてもやめられない」ユーザー層が存在すると考えられる。
またハンズフリー機器の所有率は低く(約40%)、所有していても安価なイヤホンマイクが中心(ハンズフリー機器所有者の約70%)だった。道路交通法改正によって自動車運転中の携帯電話利用の取り締まりが強化されると、最初に普及するのはイヤホンマイクだと予想される。
このような有線型のハンズフリー機器利用者は“無線化”を望んでいることから、今後は、ブルートゥース(Bluetooth)など無線接続型のハンズフリー機器のニーズが高まると考えられる。現在、自動車メーカーは、日本自動車工業会を通じて携帯電話キャリアへ対し、携帯端末へのブルートゥース機能搭載を働きかけている。
すでにKDDIグループのauがブルートゥース内蔵携帯電話『A5504T』を発売、NTTドコモもブルートゥース内蔵モデル『F900iT』を投入している。今後、自動車メーカーと携帯電話キャリアのブルートゥース対応は進むと予想される。