愛知県警は29日、豊川市内で路上駐車を巡る交通トラブルを起こし、46歳の男性に切りつけた後に現場から逃走していた34歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。男は容疑を大筋で認めているという。
愛知県警・豊川署の調べによると、問題の事件は今月18日の午後11時10分ごろに起きている。46歳の男性が豊川市三谷原町付近に所有する自分の農地に設置したビニールハウスの点検に軽自動車で向かったところ、このハウス近くに1台のクルマが駐車されており、通行できないことに気づいた。
男性は駐車中のクルマに近づいて、運転席にいた男に「ここに入るからクルマをどけてくれ」と指示したが、男はこれを拒否。男性が「だったら警察を呼んでどかしてもらうぞ」と言ったことで逆上し、自分が乗っていたクルマの中から取り出した包丁で男性に切りつけ、そのまま現場から逃走した。
男性は近くの駐在所に救助を求めたが、腹や首など数カ所を刺されており、全治1カ月の重体となっている。
警察では殺人未遂事件として捜査を開始。目撃情報などから付近で車上生活をしている34歳の男が犯行に関与したとほぼ断定し、29日までに殺人未遂容疑で逮捕した。
男は犯行に関わったことを大筋で認めており、取り調べに対しては「自分は悪いことをしているわけではないのに、警察を呼ぶという威圧的な態度を取られて腹が立った」などと話しているという。