飲酒運転で当て逃げ8時間行方不明の警官、免職処分に

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青森県警は6月30日、酒を飲んでクルマを運転中に当て逃げ事故を起こし、8時間近くも行方をくらませていた、七戸署・地域課に所属していた53歳の巡査部長を同日付けで懲戒免職処分とした。

道路交通法違反容疑についてはすでに略式起訴され、罰金30万円の支払命令を受けている。

青森県警・監察課によると、問題の事故が起きたのは6月12日の午前0時35分ごろ二発生している。青森県七戸町大沢付近の国道4号線の交差点で、右折しようとしていた乗用車と、直進していた対向の大型トレーラーが接触。軽自動車は衝突の弾みで飛ばされ、国道沿いにあるコンビニエンスストアの看板柱に衝突した。

乗用車を運転していた男は、前部が損傷したクルマをコンビニの駐車場に置き、そのまま店内へ。事故車を探していた大型トレーラーの運転手がこれを発見し、警察に通報するように店員へ要請した。男は駆けつけた七戸署員に対して、「近くに警察署があるんだから、俺は一人で歩いていく」と言い残し、そのまま姿を消した。

後の調べで事故を起こしたのは七戸署の地域課に所属する53歳の巡査部長であることが判明した。巡査部長は警察署には姿を見せず、消息不明の状態に。約8時間後に自宅近くで発見され、午後までに道路交通法違反(ひき逃げ、事故不申告)容疑で逮捕されている。

その後の調べで巡査部長は同僚らと事故の直前まで酒を飲んでいたことが判明。事故当時には酒気帯びの状態だったこともわかった。警察では酒気帯び運転の容疑でも追送検している。

この巡査部長については6月30日に略式起訴され、30万円の罰金支払いを命じられているが、警察では刑罰が確定したことをを受け、同日付けで懲戒免職の処分を言い渡した。

県警では「警察官の飲酒運転を起因とした事故は言語道断の行為であり、県民にも多大なるご迷惑をお掛けした。今後は一段と厳しい自覚を全職員に求めるとともに、こうした事態の再発防止に努めたい」とコメントしている。

《石田真一》

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