【新聞ウォッチ】三菱自動車、河添元社長らの起訴で捜査終結へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年7月2日付

●三菱自動車元社長を起訴、クラッチ欠陥事故、元副社長ら3人も(読売・1面)

●新車販売、三菱自動車、6月は64%減、販売網整理へ、金融支援も検討(読売・10面)

●解説・走り続ける欠陥車、三菱、進まぬリコール国交省の指導強化必要(読売・15面)

●欠陥も良心も封印10年、三菱自動車元幹部(読売・39面)

●トヨタ自動車、ミサワに出資検討、100億円前後、UFJの要請受け(朝日・2面)

●国内新車販売2年ぶり減少、上半期(朝日・8面)

●ブランドの危機、追跡三菱自動車、岡崎工場の閉鎖、業界さえも耳疑う決断(産経・9面)

ひとくちコメント

河添克彦・三菱自動車元社長らが起訴された。きょうの各紙は「2年半に及んだ一連の捜査は、人命を預かる自動車メーカーの経営トップの無責任体質を暴き、トップの責任を広く重くとらえることで、業務上過失致死罪での起訴という形で終結した」(日経)などと、報じている。

河添元社長は、総会屋に対する利益供与事件で失脚した木村雄宗社長の後任として末席常務から大抜擢されたが、相次ぐ不祥事で当時の業績はすでに1000億円を超す大幅な赤字を計上し、有利子負債もいつしか一兆円を超えていた。

河添元社長は「築城3年、落城1日」という名セリフで就任の心境を語っていたが、当然、経験不足は否めず、経営の実権はパジェロなどのヒットで“中興の祖”といわれ、相談役に退いたN氏が握っていた。

元をたどればN氏の経営の失敗、後継者選びの失敗に行き着く。今回、横浜地検は河添元社長らの起訴で「トップの責任」を徹底的に暴いたようだが、病根までメスを入れたとは思えない。

《福田俊之》

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