行きはレールで帰りは道路…デュアルモード・ビークルの試験開始

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JR北海道は7日、道路から線路への乗り入れを可能とする特殊な構造の車輪を備えた『デュアル・モード・ビークル』(DMV)の試験走行の模様を報道各社に公開した。

DMVはJR北海道が3年後の実用化に向けて開発や実験を進めているもので、今回はJR学園都市線の石狩月形−晩生内(おそきない)駅間、約12kmを使って往路は線路、復路は道路という行程で走行試験を行った。

石狩月形駅を出発したDMVはJR学園都市線の線路を通常の列車と同じく70km/hで走行。晩生内駅近くの踏切から一般道に入り、並走する国道275号線を使って60km/hで出発地の石狩月形駅前に戻った。

線路から道路への離脱と、道路から線路への進入に要するのは10−15秒とスムーズ。同社では11月に実用化に先駆けた2台目の実験車両を製造するとしているが、それまでの間は既存の車両を使い、JR学園都市線において同様の試験走行を昼夜に行うとしている。

メカニズム的な試験を夏場に行い、冬には凍結路面から線路へのアクセスについて、2台の車両で場所を変えながら実験を行う予定だ。

道路と鉄道をシームレスに接続できることもあり、大きな輸送力を必要としない過疎地への導入や、バスと同様の使い方によって鉄道の延びていない地域にもアクセスを便利にするなどの期待がもたれている。

《石田真一》

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