三菱リコール問題を一気読み

エコカー 燃費

■再生シナリオは大丈夫か

財務基盤が比較的良い三菱ふそうは別として、「これが最後の挑戦」(岡崎会長)と“崖っぷち”を自認する三菱自動車。今年いっぱいの苦戦は覚悟しているものの、来年秋から新型車を発売し、巻き返しに乗り出す方針だ。

来年秋から年末にかけ『パジェロ』シリーズの新型SUVやミッドシップの軽自動車を投入、06年には『デリカ』や『ディアマンテ』をフルモデルチェンジするという。

今年については、時期は未定だが販売延期を決めた『コルト』ベースの新型車と『エクリプス・スパイダー』を投入する予定という。今秋にはさらに、販売店や市場に対し、07年までの新車販売計画を公表する。

正念場は今年だ。当初、30万台としていた販売計画を22万台に下方修正したものの、販売回復の兆しすら見えないし、アメリカの不振も目立つ。先月になって岡崎工場の前倒し閉鎖を決めたが、三菱グループのしがらみが逆に足かせとなり、思い切ったリストラが進まない可能性も残る。

事業再生はスピードが勝負。地に落ちたブランドを回復し、復活をとげるためには「社名と車名の“脱三菱”を考えたらどうか」(同社が設置した企業倫理委員会)という選択肢もあるのだが…。

■きっかけは、ふそうの脱輪事故
■メンツを潰された国交省の心中
■出るわ出るわ、100万台近く
■変わらなかった企業体質
■ダイムラークライスラーも見切り、残ったのは三菱グループと再生ファンド
■系列ディーラーの苦悩、引き抜き合戦も
■バッシングも過熱…三菱側にも問題あり?
■再生シナリオは大丈夫か
■リコール隠し問題が突きつけたもの

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《編集部》

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