【新聞ウォッチ】アテネ、原発、ナベツネ…、三菱自動車報道は“お盆休み”

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年夏、お盆休みスペシャル

アテネオリンピックが開幕し、今年のお盆休みは連日真夜中から早朝にかけてのテレビ観戦で一喜一憂、すっかり寝不足気味。新聞も特別輸送態勢を取るなど五輪速報を各紙が競い合っており、一般紙もスポーツの記事で溢れかえっている。

そんなお盆休みだったが、期間中(8月7-15日)オリンピック関連のニュース以外で紙面をにぎわせたのが、9日午後、福井県美浜町の関西電力美浜原子力発電所内で発生した蒸気噴出事故。やけどを負った作業員のうち、4人が死亡、2人が重体、5人が重軽傷と原発最悪の大惨事となった。

配管の破損箇所は運転開始以来、28年間も点検していなかったことが判明。安全を軽視するずさんな経営体質は三菱自動車と大差はないが、藤洋作社長らの引責辞任は避けられない情勢だ。

辞任と言えばドラフト候補選手へのスカウト活動で現金を渡すというルール違反の行為があったとして、巨人軍・渡辺恒雄オーナーらが突如辞任(13日)。

プロ野球はオリックスと近鉄が球団統合に関する基本合意書に調印、1リーグ制を視野に入れた再編問題で激震が走っているが、そのキーマンと言われる“ナベツネ”の雲隠れは実に衝撃的であった。サッカーにおされてプロ野球人気が低下し、読売新聞の部数が激減するなどお家の事情とも無縁ではなさそうだ。

また、統合問題ではUFJと東京三菱銀行の経営統合が引き続き話題となっていた。

自動車関連記事では、三菱自動車の話題もネタが尽きたのか、東京が11日朝刊で「この夏1からとことん経済」という連載特集の中で「三菱自動車の行方」を取り上げたほか、日経が13日朝刊で「三菱離れ動く部品各社」などを除くと、ほとんど記事が見られなくなった。

もっとも、兄弟会社の三菱重工が防衛庁発注ミサイル強度試験での不備を報告しなかったことが発覚(産経・10日朝刊)、事故を起こした美浜原発の発電用タービンも三菱重工が納入するなど、今度は三菱重工が社会面をにぎわせていた。

こうした中で、14日の日経が1面トップで「トヨタ、ロシアに工場、乗用車を年1万5000台2008年から現地生産開始」と報じた。お盆明けは原油の高騰も気になるが、「自動車年間輸出、11年ぶり500万台に達する見通し」(産経・15日)などと元気な話題も見逃せない。

《福田俊之》

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