【スバルWRC歴代 写真蔵】1998インプレッサ555 WRC98 サンレモ・ラリー車

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【スバルWRC歴代 写真蔵】1998インプレッサ555 WRC98 サンレモ・ラリー車
【スバルWRC歴代 写真蔵】1998インプレッサ555 WRC98 サンレモ・ラリー車 全 8 枚 拡大写真

DOHCターボに4輪駆動の組み合わせでは勝てるクルマが決まってしまう、とヨーロッパの自動車メーカーが不満をもらし、2リッター自然吸気エンジンを積む前輪駆動車によるフォーミュラ2、その救済策となったキットカー構想が浮上した。だが、不発に終わり、盛り上がりを欠いている。そこで97年からは『ワールドラリーカー(WRカー)』と呼ばれる新しいレギュレーションに沿ったマシンによってWRCは争われた。

【画像全8枚】

WRカーは最低20台のキットパーツを製作すれば、2WDからAWDへの駆動方式の変更、リアサスペンションの変更、2000台以上生産された別エンジン系列の移植などが可能だ。全長は5m、全幅は1770mm以内と決められた。オーバーフェンダーの取り付けは自由だが、ドアの加工が許されない。そこでスバルは2ドアモデルをベース車に選んでいる。インプレッサのWRカーは96年11月にお披露目された。

スバルはモンテカルロでピエロ・リアッティが、続く第2戦のスウェーディッシュではケネス・エリクソンが優勝。第3戦のサファリではコリン・マクレーが優勝と、3戦連続の勝利を挙げている。この97年は8勝を挙げ、3年連続メイクスチャンピオンに輝く。98年はポルトガルとツール・ド・コルスで優勝を飾り、サンレモ・ラリーでは1-2フィニッシュを達成した。タバコメーカーの555カラーを身にまとっている。

■マシンスペック
エンジンタイプ:EJ20 水平対向4気筒DOHC
排気量:1994cc+インタークーラー・ターボ
最高出力:300ps/5500rpm
最大トルク:48kgm/4000rpm
駆動システム:4WD
トランスミッション:6MT
サスペンション:ストラット
タイヤ:ピレリ
全長×全幅×全高(mm):4340×1770×1390
ホイールベース(mm):2520
車重(kg):1230kg

《片岡英明》

片岡英明

片岡英明│モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタとパナソニックの合弁、新型リチウムイオン電池生産開始…レクサス『RZ』やスバル『ソルテラ』に搭載
  2. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 日産の新型SUV『テクトン』、写真公開…2026年発売へ
  5. パイオニア、『プリウス』『ジムニー』『スペーシア』専用カーオーディオ取付キット3機種を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る