★個性化の時代、商品企画に整合性はあるか
欧米の自動車メーカーにとって「個性」はメーカーの「存在意義」そのものである。したがって商品であるクルマのコンセプトも、独自性や優位性についてユーザーが疑問を差し挟む余地を与えないほど吟味されている。
国際化の嵐の中、わが国の文部科学省も個性化、個性化と叫び始め、自動車メーカーもやっと重い腰を上げ始めたようだ。
最近の新型車、ホンダ『エディクス』、マツダ『ベリーサ』、トヨタ『パッソ』/ダイハツ『ブーン』のコンセプトはそれぞれ独自の、しかもメーカー典型のものとなっている。クルマの特徴を整理しながら、ユーザーが惚れ込むようなコンセプトになっているかどうか、検証してみよう。