【D視点】エディックス、ベリーサ、パッソ/ブーン…魅力とブランドは別?

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】エディックス、ベリーサ、パッソ/ブーン…魅力とブランドは別?
【D視点】エディックス、ベリーサ、パッソ/ブーン…魅力とブランドは別? 全 17 枚 拡大写真

★こだわって創られた、乗って楽しいクルマが欲しい

【画像全17枚】

トヨタ・パッソとダイハツ・ブーンは両メーカーが共同開発したコンパクトカーの新車種。既存の軽自動車ユーザーをターゲットとし、普通車(登録車)でありながら100万円を切る低価格となっている。

どこかで見たような無難なスタイルと、利便性の高い収納を中心にしたインテリアはそれなりに質感もあり、安売り特売品といった感じはしない。

クルマの普及の観点から税制優遇されていた軽自動車は、普通車に負けない装備を追及しているうちに、いつの間にか価格が100万円前後になってしまった。今やコンパクトカーより高額なグレードもある。

近年、軽自動車のコンセプトの抜本的な見直しが求められていることから、パッソ/ブーンのようなクルマの登場は論議に一石を投じよう。

しかし、パッソ/ブーンにはどこか燃えさせてくれないところがある。“恋に堕ちる”という言葉がある。「堕ちる」という言葉が意図されていない出来事を示唆するように、恋愛には驚きやスパイスが必要。つきあい始めた女性に「どう、わたし上手くやったでしょう」とでも言われようならば、男は幻滅しかねない。

アメリカ産の安い牛肉が輸入できなくなって、外食産業が困っている。農薬以外の食材の安全性も注目され始めた。そろそろ“安いだけではない”時代になったようだ。こだわって創られた、乗って楽しいクルマを欲しいのがユーザーの本心なのだ。

少し前だが、日本の軽自動車を海外の自動車メーカーが調査に来ていた。軽自動車は世界が注目するほど優れものなのだ。税制優遇だけが利点ではない。そのコンパクトさが地球環境を考えると新たなメリットになる。

日本独自の軽自動車としてシンプルな美しい乗り物を提案して、欧州のプライドの高い自動車産業をアッと言わてほしい……。よくできた“軽自動車イーター”パッソ/ブーンを見て、そんなことを考えてしまった。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 4

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. マツダ、クーペコンセプトと新型『CX-5』初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. レクサス『IS』改良新型、新フェイスの実車を初公開…米国仕様は「F SPORT」のみ
  5. ホンダ『CR-V』にハイブリッド、日本発売に先駆けプロトタイプ公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る