自販機荒らしに発砲、容疑者重傷

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25日、神奈川県横須賀市内で、自販機荒らしとして手配中のクルマを追い詰めた警察官が、容疑車両が制止の指示を無視してパトカーに体当たりするなど強行突破の構えを見せたため、容疑者に向け発砲する事件が起きた。

弾は運転していた26歳の男に命中したが、共犯の男は走って逃走している。

神奈川県警・横須賀署によると、事件が起きたのは25日の午前4時ごろ。神奈川県葉山町内で自動販売機が荒らされたとの110番通報があり、同署・地域課の警察官2人が現場付近で目撃された不審車両を捜索していた。

同4時15分ごろ、2人の警察官が乗ったパトカーは横須賀市坂本町付近の市道で手配中のナンバープレートを装着した容疑車両を発見し、ただちに追跡を開始した。

パトカーは赤色灯とサイレンを使用して走行。マイクで容疑車両に対して停止を呼びかけたが、クルマはこれを無視して走行を続けた。

5分後の午前4時20分ごろには袋小路となっている横須賀市不入斗町3丁目付近の市道に容疑車両を追い詰め、退路をパトカーで塞いだうえで車内にいた2人の男に対してエンジンを切って投降するように呼びかけた。

しかし、男たちはこれを無視。アクセルを空ぶかししてパトカーに体当たりをする構えをみせたため、警棒でガラスを破壊。

それでも抵抗を止めずにクルマを発進させてパトカーに体当たりしため、31歳の巡査部長が「止まらないと撃つぞ」と警告した後、拳銃1発を発砲した。

弾は運転席にいた26歳の男の右脇腹に命中。近くの病院に搬送されたが重傷となっている。また、助手席の男は発砲直後のどさくさに紛れ、現場から走って逃亡している。

警察では重傷を負った男を公務執行妨害の現行犯で逮捕するとともに、この男を追及して逃げた男の足取りも追う方針だ。

なお、警察では「現時点では発砲は正当なものと認識する」とコメントしている。

《石田真一》

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