アンケート調査でバスの高速道路逆走が発覚

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国土交通省・北陸信越運輸局は16日、同局が管轄4県にあるバス会社に対し、高速道路での逆走トラブルについて質問したアンケートの結果、長野県の「上電バス」から1件の発生報告が入っていたことを明らかにした。

これは国土交通省・北陸信越運輸局が明らかにしたもの。同局では今年7月以降に長野県内のバス事業者3社で逆走トラブルが相次いで発覚したことを受け、アンケートを実施していた。

実施期間は今年8月から9月上旬に掛けての間、対象は同局の管轄する4県(新潟、長野、富山、石川)にあるバス事業者324社と、これらの会社に所属する5802人のバス運転手。内容は「過去1年間に高速道路を逆走するトラブルがあったか」というもの。

この結果、長野県上田市に本社のある上電バスから「昨年11月に京都府内を走行中の貸切バスが逆走トラブルを起こし、同12月までに関係者の社内処分を行った」との報告が入った。

上電バス側が同局に行った説明によると、問題のトラブルは2003年11月20日に発生している。

同日の午前5時30分ごろ、上田市から京都府京都市に向かっていた同社の大型観光バス(乗客乗員合わせて27人)が、京都市山科区音羽平林付近の名神高速の京都東インターチェンジを誤って通過。出口分岐から約5m行き過ぎた場所で急停止した。

50歳の運転手はハザードランプを点灯し、後方の安全を確認した上で分岐点までバック。そのまま出口車線に進入した。乗客にケガはなく、早朝だったこともあり大きな騒ぎにはならなかったとみられている。

運転手は会社側に対して逆走の事実を報告。会社側は「交通ルールを順守せず、乗客に対して迷惑を掛けた」として、同年12月17日付けでこの運転手を諭旨免職処分に。運行管理者や同社の運行担当役員を減給処分とした。

通常、逆走トラブルについては運輸局への報告義務は無いが、同局ではトラブルが相次いでいたことを重視。近日中に上電バスに対して監査を実施する方向で検討している。

《石田真一》

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