部下の手柄を自分のもの…摘発件数を水増しの警部補

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大阪府警は9月29日、部下が摘発した交通違反を自分の功績として報告し、摘発件数を水増ししていた此花署の警部補に対し、同日までに戒告の懲戒処分を科していたことを明らかにした。

取り締まり実績は警察官の能力評価にもつながるため、厳正に処分されたようだ。

大阪府警・監察室によると、交通違反の摘発数を水増しする形で報告を行っていたのは、此花署・交通課で係長職にある48歳の警部補。

この警部補は2003年11月、大阪府警が実施した「取り締まり強化月間」の際、部下が交通違反の摘発を行った際に交付した違反キップに自分の名を書き足し、自分も違反摘発に関与したように偽り、実績を水増しする形で報告していた。

警部補は取り締まり成績が優秀だったとして「本部長賞誉」を受賞したが、府警に対して「現場にあまり出ていない人が優秀な成績を収めているとは納得しがたい」というような通報があり、精査した結果、今回の水増しが明らかになった。

その後の調べで、警部補が摘発したとされる263件の交通違反のうち、少なくとも70件については警部補の部下が単独で取り締まりを行ったにも関わらず、警部補の名前が併記されていることが判明している。

警部補は取り締まりの結果集計を担当しており、この際に名前を書き足すといった作業が行われたようだ。

監察室では「不正な行為があった」と判断。警部補に対して戒告の懲戒処分を、上司の警部については監督責任を追及し、警務部長注意処分とした。

交通違反の摘発件数は、警察官としての能力を計る上での指針とされており、いわゆる「ノルマ」の達成が給与にも響くといわれている。このため、同様の行為が日常的に行われていた可能性もある。

《石田真一》

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