「走り屋潰し」の少年15人を逮捕

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神奈川県警は12日、「走り屋潰し」と称し、神奈川県清川村の宮ケ瀬ダム付近でドリフト行為を行う若者のクルマを強制的に抑止して破壊活動を行っていた少年グループ15人を強盗傷害や器物損壊容疑で逮捕した。判明しているだけで12件、1000万円以上の被害を出したとみられており、警察では余罪を厳しく追及している。

神奈川県警・少年捜査課によると、「走り屋潰し」と称した車両襲撃、現金強奪、傷害の容疑などで逮捕されたのは、相模原市と綾瀬市に在住する18-19歳の少年15人。いずれも同じ中学校を卒業したメンバーで構成されている。

この15人は今年4月から6月に掛けての間、清川村の宮ケ瀬ダム付近に出没。付近の道路を走行していた、いわゆる「ドリフト族」のクルマを標的に、車両の破壊や運転者への暴行、現金強奪などを行っていた疑いがもたれている。

メンバーの乗ったクルマはドリフト族のクルマが現れる峠でノロノロ走行するなどして前方の進路を塞ぎ、後方から別のメンバーが乗ったクルマが追いついたところで車間を詰めて強制的に抑止。様々な言いがかりや因縁を付けた挙句、鉄パイプなどでクルマを破壊したり、乗員に対して殴る蹴るの暴行を加え、現金を奪い取るという犯行を繰り返していた。

被害はグループの関与が判明しているだけで12件。車両の被害は約720万円、奪われた現金の総額は約60万円となっているが、未解決の同様事件が10件近くあり、これらを合わせると1000万円を超える被害が出ているものと思われる。

警察では今年6月下旬までに6人を逮捕。その後の調べで別の9人も関与していたことがわかり、順次逮捕していった。

これまでに逮捕されたメンバーは取り調べに対して「ストレス解消のためにやった。自分よりも良いクルマに乗っているヤツを見ると腹が立った」などと、最初からクルマを破壊することありきだったことを大筋で認めているが、新たに逮捕されたメンバーの中には「静かなところで騒音をまき散らすローリング族を懲らしめる目的でやった。警察の取り締まりが甘いから俺たちが代りに排除してやった」、「ドリフト族のクルマに追いかけられて怖い思いをした知人がいる。その知人のことを考えると許せなかった」などと、義憤に駆られて行ったと供述しているようだ。

《石田真一》

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