父親が怖くて殺人未遂!? ボンネットに人を乗せて暴走

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大阪府警は20日、追突事故の被害者をボンネットに乗せたまま約2kmに渡って、この男性を振り落とす目的でジグザグ運転や強引なUターンを繰り返したとして、20歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。

男は容疑を認めているが、男は「父親に怒られると思い、必死に逃げた」と供述。殺意については否定している。

大阪府警・阿倍野署によると、問題の事件は9日の夜に発生している。同日の午後8時ごろ、大阪市阿倍野区旭町1丁目付近の市道で、20歳の男が運転する乗用車が、信号待ちのために停車していた32歳男性の運転する乗用車に追突した。

男のクルマは逃走したため、男性は追跡を開始。約1km離れた国道25号線の交差点で追いつき、男にクルマの外へ出てくるように促した。

男性は男のクルマのピラーをつかみ、窓越しに運転席を覗き込むように話しかけていたが、直後に男はクルマを急発進させた。

男性はとっさにしがみつき、うつ伏せでボンネット上に乗るような状態となったが、男は男性を振り落とそうと執拗なジグザグ走行やUターンを強行。約2km、5分間に渡って暴走を繰り広げた。

結果、男性は大阪市東住吉区内の交差点で振り落とされ、顔面などを打撲する軽傷を負っている。

目撃されたナンバーの記録から堺市内に住む20歳の男を道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。男性を振り落とした経緯についても事情を聞いていた。

その結果、男は「以前も事故を起こしたことがあり、父親にひどく怒られた。今回もまた怒られると思い、必死に逃げた。男性に危害を加える気は無かった」と供述。

しかし、警察ではジグザグ運転を繰り返していることや、Uターンを強行したことは男性を振り落とそうとする意思があり、クルマから男性が落ちた場合には負傷もしくは死亡する可能性があると認識した上で、男が故意に行動していたと判断。

未必の殺意が成立するとして、殺人未遂容疑で逮捕した。

《石田真一》

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