踏破性能の良さが災い? RVが転落

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24日、千葉県千葉市花見川区内の県道の陸橋で、RVが凍結路面でスリップし、金属製のフェンスを突き破って約8.4m下の京成電鉄千葉線の線路脇に落下する事故が起きた。この事故で運転者を含む2人が重傷を負っている。

千葉県警・千葉西署によると、事故が起きたのは24日の午前7時15分ごろ。千葉市花見川区幕張本郷2丁目付近の県道の陸橋(鉄砲塚跨線橋)から、24歳の男性が運転するRVが左側にある幅2.4mの歩道に進入し、さらに高さ1.5mの金属製フェンス数枚に衝突して突き破り、約8.4m下を通る京成千葉線の線路脇に転落した。

クルマは幕張本郷駅のプラットホームの手前、上下線が離れていく場所の中央に屋根部を下にして落下。転落時の衝撃によってキャビンは大破した。

この事故で運転していた男性と、同乗していた19歳の女性が約40分後に救助されたが、全身を強打しており、2人とも近くの病院に収容されたが全治1-2カ月の重体となっている。

現場はJR総武線と京成千葉線の幕張本郷駅を跨ぐ陸橋上。前夜の雨で濡れた路面が朝の冷え込みによって凍結。RVは凍結路面にハンドルを取られてスリップしたが、踏破性能の良さが災いし、歩道の段差を乗り越え、そのままフェンスに向かって突っ込んだとみられる。

当時は朝のラッシュが始まっていたが、クルマが落ちた時間はたまたま電車が走っておらず、落ちた場所も線路上ではなかったために、通過する電車と衝突するという二次被害は発生しなかった。

また、約8m手前で落下した場合には、JR幕張本郷駅のプラットホーム上に落ちていた可能性も高く、その場合にも惨事につながったことは間違いない。

この陸橋は1989年に開通したが、路面凍結が原因で事故が起きたのは今回が初めて。

《石田真一》

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