【新聞ウォッチ】いすゞの無届け公道試験、内部告発で発覚

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2005年3月2日付

●アイシン精機社長にトヨタ山内専務内定(読売・8面)

●2月の新車販売、前年比1.2%減(朝日・11面)

●いすゞ、無車検車 公道で試験、国交省警告、業者委託し30年以上(朝日・38面)

●ダイエー社長に林文子・BMW東京社長を起用へ(毎日・1面)

●ダイハツが首位 軽自動車2月販売 14年ぶり、「ハイゼット」がけん引(毎日・8面)

●トヨタ+プジョー、チェコで新小型車(産経・9面)

●三菱自動車 伊企業と共同開発「コルト」オープンカー初公開(東京・9面)

●踊り場景気薄明かり、自動車関連購入増える(日経・3面)

●ジュネーブ自動車ショー開幕、日本勢相次ぎ欧州戦略車(日経・13面)

ひとくちコメント

いすゞ自動車が、道路運送車両法で定められた必要な届けをせずに1970年代以降、公道で新しく開発したエンジンの走行試験をしていたことが分かった。

1日付の読売夕刊が1面トップで特報し、同日午後、井田義則社長が国交省で“謝罪”会見を行った。きょうの各紙も社会面などで取り上げている。

それによると、2000年以降だけでも、8台が無届けで走行、届けが不必要な分も含め、試験走行中に人身事故2件、物損事故19件が起きていたという。国土交通省はいすゞに警告書を出し、改善を指示した。

いすゞは昨年4月に、コンプライアンス(法令順守)の強化などを目的に、業務監査グループを設置したが、今回の問題発覚は、国交省に対する内部告発によるもので、コンプライアンス体制の不備が問われる。

ディーゼル規制の強化やリコール問題で揺れる三菱ふそうトラック・バスの“特需”などで、最近のいすゞの業績は好調に推移、低迷していた株価も300円台に回復していた。だが、モラルに欠いた「恥ずべきこと」(井田社長)の不祥事の発覚で、今後の業績、株価などにも影響を及ぼすことは避けられないだろう。

《福田俊之》

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