砂漠の中にあるサーキットで行われた2回目のバーレーンGP、灼熱の暑さの中、3日の決勝レースを勝ち抜いたのはルノーのフェルナンド・アロンソ。
予選でも抜群の速さでポールポジションを獲得したアロンソ。スタートからトップを譲ることなく完璧なレース運びで2連勝。これでルノーは開幕3連勝を飾ったことになる。
連続フロントロウは逃したものの3番グリッドからのスタートとなったトヨタのヤルノ・トゥルーリ。安定した走りでポジションを上げてマレーシアに続いて連続となる2位表彰台に上った。
4位にはチームメイトのラルフ・シューマッハが入りトヨタはコンストラクターズ2位の座をがっちりキープした。
初めてニューマシン「F2005」を投入したフェラーリ勢。フロントロウを獲得したミハエル・シューマッハは序盤こそアロンソの後ろにぴたりと付きプレッシャーを与えていたが、ハイドロ系のトラブルでわずか10周ほどでマシンを止めてしまった。
また、エンジン交換のペナルティで最後尾スタートとなったルーベンス・バリケロは、入賞圏内まで挽回するもトラブル含みのマシンに手こずり、ファイナルラップでレッドブルのデイビッド・クルサードに抜かれて結局9位。F2005のデビュー戦は厳しい内容となった。
3位にはキミ・ライコネンが入りマクラーレンに今季初表彰台をもたらした。また、フアン・モントーヤに代わって出場したペドロ・デラロサが5位とマクラーレンの復調も目立った。
さて好調なトヨタ勢とは対照的に予選から出遅れたB・A・R・ホンダ。13番スタートの佐藤琢磨はポイント圏内走行中しながら、突然マシンにブレーキが原因と見られる変調が生じ、リタイア。
ジェンソン・バトンもポイントに手が届くポジションにいながら、最後のピットストップとなった残り10周でマシンを止めている。