■日本でも影響ジワリ…か!?
原油高は電力・ガス料金から製品価格まで、さまざまな影響を及ぼすが、代表例は何と言ってもガソリン・軽油の値上げだ。
最大手の新日本石油は4月27日、5月出荷分の卸値を1リットル当たり2.4円引き上げると発表。昭和シェル、出光、ジャパンエナジーなど他社も2−2.5円値上げする。値上げは4カ月連続だ。
この結果、石油情報センターによる4月25日現在の店頭小売価格(全国平均)はレギュラーで1リットル123円、ハイオクで134円となった。ここ数年、安定して続いてきた「1リットル100円時代」と比べると雲泥の差だ。
■実際は、意外と動きなし
ただ、「ガソリン高がただちに消費者に影響を与えるという統計はない」と独立系シンクタンク研究員は話す。「一家でクルマを4台も5台も持っている地方のユーザーは確かに節約に動くが、都市部ユーザーの行動には変化がない」ためという。
確かに「ガソリンが高いから今週末のドライブは控えよう…」なんて心理は働かないかも。自動車メーカーも、過去の経験上「ガソリンが高いからと言って、すぐに小型車や軽自動車へ需要がシフトするわけではない」(トヨタ自動車)という。
もっとも、距離を走る地方ユーザーやタクシーに値上げは響くようで、ガソリン車に乗る都内個人タクシーのある運転手は「ガソリン代は1カ月10万円くらいで値上げは厳しい。LPG車にしておけば良かった」と悔やむ。その友人のなかには、タクシー運転手ではないのにLPG車を買った“猛者”もいるとか……。
■過去6年で4倍! …WTI
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