【プジョー 407 日本発表】容量絶対値だけでないユーティリティ

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【プジョー 407 日本発表】容量絶対値だけでないユーティリティ
【プジョー 407 日本発表】容量絶対値だけでないユーティリティ 全 6 枚 拡大写真

プジョー(5月12日日本発表、6月11日発売)が『407』で、他のM2(ミディアムハイ)クラスのライバルとの差別化を図っているファクターのひとつに、スペースユーティリティの向上がある。

ワゴンボディのSWは、トノカバーを使用し、5人乗車している状態で489リットルの荷室容量はこのクラスでは標準的なものだが、シートをすべて折りたたみ、天井までのスペースをフルに使用した場合の荷室容量は1654リットルにまで拡大できる。

が、SWの自慢は容量そのものではなく、使い勝手。欧州車には珍しく助手席のシートバックを前方に畳む機構が採用され、その場合には3ナンバーミニバンのように、最大2.7mもの長尺物を積むことができるというのだ。

セダンのスペースユーティリティも良好。ノーマルでのトランク容量は車名と偶然一致の407リットル。この数字自体は、同クラスのライバルと比べてもかなり小さいほうだ。が、407の場合、そこで終わりではない。

4ドアセダンであるにもかかわらず、リアシートをワゴンのようにダブルフォールディングで畳むことができ、通常のワゴン並みに長尺物を載せることができるのだ。

トヨタのファミリーカー、プレミオ/アリオンと同様の機能だが、シートへの要求スペックが厳しい欧州セダンでは、このようなアレンジは異例だ。ちなみに疲労軽減やうっ血防止といったシートそのものの機能は、アレンジ機構によって損なわれてはいないという。

セダン、SWとも、新設計のマルチリンクリアサスペンションの恩恵で、荷室スペースはほぼ完全にスクエアとなっており、数値を超えた使い勝手の良さを実現しているという。

またセダンはダブルヒンジにより90度以上の角度で開くトランクリッド、SWは独立開閉式ガラスハッチを備えるなど、さまざまなユーティリティ向上策が取られている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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