【D視点】シボレー コルベット 新型…世界水準の功罪

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】シボレー コルベット 新型…世界水準の功罪
【D視点】シボレー コルベット 新型…世界水準の功罪 全 22 枚 拡大写真
★アメリカンドリームのバロメーター

歴代コルベットのデザインがアメリカ車の盛衰のバロメーターとなっている事実は、コルベットが特別なクルマであることを示唆する。

アメリカ車の黄金時代の一つである50年代、ジェネラルモーターズの各ディビジョンは競って試作車を発表し、世界のクルマ好きの心を捉えた。

1953年、シボレーは戦後初のスポーツカーを開発し、これにコルベットと命名した。「タンタン」のようにかわいらしく、しかもエレガントな初代コルベットは、黄金の50年代デザインテイストを凝縮したようなスタイルでクルマファンを魅了した。

アメリカ車のもう一つの黄金時代は次の60年代だ。そのデザイントレンドを引っ張ったのが1962年に発表された2代目コルベットだ。自ら熱烈なスポーツカー・エンシュージァストであるゼネラルモーターズのヘッドデザイナー、ウィリアム・ミッチェルの思い入れの強い作品として知られる。

マイティでエキサイティングな路線はさらに発展し、1965年発表の『コルベット・メイコ・シャークII』コンセプトを経て1967年に3代目となる。オイルショックに遭遇し、アメリカ車凋落の記念碑ともなってしまうが、デザインの輝きは衰えない。

4代目コルベットの発表は1983年であり、モデルチェンジまで実に16年の歳月を要している。そのデザインは難産の結果であることを誰にでも想像させる。5代目コルベットも1996年の発表までに13年を要したが、アメリカの景気に応呼するように、スポーツカーらしい気力を取り戻す兆しを見せた。

今回の6代目コルベットは8年を経過した2004年に発表された。モデルチェンジサイクルのスパンとしてはようやく正常の範囲となり、開発が順調であることを示すと同時に、迷いの少ない充実した気力がデザインに結実した。

★乗る前から納得のスタイル
★アメリカンドリームのバロメーター
★ポストグローバリゼーション
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. ネオレトロ感漂う新型ホイール「+81Wheel」、阿部商会「ラ・ストラーダ」ブランドから発売
  5. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る