事故車両から他殺体、一家に何が起きたのか

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26日、千葉県佐原市内の東関東自動車道上り線で、乗用車がガードロープに衝突。助手席側に乗っていた男児が車外に放出された。

運転していた男性は男児を介抱中に別のクルマにはねられ死亡し、いっぽう車内からこの男性の妻の他殺体も発見されたことから、警察では事件と事故の両面から捜査を開始している。

千葉県警・高速隊、同・佐原署によると、事故が起きたのは26日の午前2時5分ごろ。

佐原市下小野付近の東関東自動車道上り線で、埼玉県川口市内に在住する32歳の男性が運転する乗用車が道路左側のコンクリート壁に接触。その弾みで反対側に飛ばされ、中央分離帯のガードロープに衝突して停止した。

2度に渡る衝突で助手席側のドアが開き、同乗していた3歳の男児が車外に放出された。男性はクルマから降りて男児が倒れている場所に向かい、介抱しようとしたが、この際に2台のクルマに相次いではねられた。

男性と男児は全身を強く打って間もなく死亡。警察では2人を最初にはねた乗用車を運転していた66歳の男を業務上過失致死の現行犯で逮捕。2台目のクルマを運転していた33歳の男性からも同容疑で事情を聞いている。

警察では車両の検証を進めていたが、ガードロープに衝突したまま立ち往生していたクルマの後部座席から、毛布にくるまれた女性の遺体を発見。この女性は男性の妻であることが判明し、事故以前に絞殺されたことが後の調べでわかっている。

このため、高速隊が2人に対する人身事故として、地域管轄の佐原署が女性に対する殺人容疑で捜査を開始している。

死亡した男性が運転するクルマは事故が起きる約2時間30分前の午前0時35分ごろに、現場から約10km当方にある潮来インターチェンジ(IC)から同道に入り、現場手前の佐原パーキングエリア(PA)で約2時間停車していたことも後の調べでわかっている。

死亡した女性は事故前日に自宅付近で目撃されており、警察では死亡した男女の足取りを調べ、事件の全容を解明したいとしている。

《石田真一》

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